遊休農地対策で栽培したそば使い特産品づくり(斑鳩町農業委員会)

 斑鳩町農業委員会(福田武二郎会長)は、遊休農地約80㌃で栽培したそばを使った乾めんタイプの「中宮寺門前(ちゆうぐうじもんぜん)そば」完成に伴う試食会を平成22年9月22日、町や農業委員会の関係者30人が集まり中宮寺で開催しました。
 この取り組みは、同町農委会が遊休農地解消活動の一環で栽培するそばを大和郡山市の大徳食品(乾昭夫社長)が加工し、町特産品として販売するもの。
 農商工連携の第2弾で、第1弾の生めんは昨秋に販売され、年間1万5000食を売り上げている。さらに販路を広げようと、日持ちのする乾めんを新たに開発。
 また、商品は聖徳太子ゆかりの中宮寺の協力を得て、日野西光尊門跡(ひのにしこうそんもんぜき)が命名。試食した日野西門跡は「細めんでのどごしが良くておいしい」とPR。
 今回販売される乾めんは、同寺や法隆寺iセンターで販売されるほか、今後は百貨店での販売も検討。
 福田会長は「増加する遊休農地の活用策として、06年からそばなどの試験栽培を推進してきて、5年間の努力は実った。作っても売れない悩みから、これからは途切れることのないブランドにしたい」と意気込む。

平成22年11月5日 全国農業新聞掲載