「日本再耕明日香プロジェクト」 遊休農地の再生活動(「日本再耕明日香プロジェクト」)

 耕作放棄地再生のモデルケースをつくろうと、農水省職員や近畿大学農学部学生ら有志が集まり、明日香村で「日本再耕明日香プロジェクト」に取り組んでいる。
 この取り組みは、耕作放棄地の再生を通して、地域住民との交流を図りながら、若い世代に農業を継承することを目的に2008年から活動している。
 現在、村内の約30アールの耕作放棄地を活用して、水稲・ソバ・麦・旬の野菜などを栽培している。村役場や地元の集落営農組織などもプロジェクトに参画。農作業の指導などで取り組みを応援する。
 また、昨年12月には、耕作放棄地で栽培したソバを使い「そば打ち体験」をおこなった。当日は、村内でソバなどを栽培する小山集落営農組織の組合員も参加し交流を図った。
 参加した近畿大学農学部の霜出幸伸さんは「農作業だけではなく、地元の方々と様々な形で交流を図れるのが嬉しい」と話す。
 同村地域づくり課の中川貴雄主査も「村内外の住民が交流を図りながら、耕作放棄地解消を楽しく取り組むことに意義があります」と活動を後押しする。

平成25年2月1日 全国農業新聞掲載