橿原市農委会が耕作放棄地を解消、市民へアピール

 橿原市農業委員会(上田逸朗会長)は2013年度、耕作放棄地約48アールを農地として再生し、米・コスモスの栽培を行った。
 この取り組みは、同市農業委員会活動の一環として行ったもの。きっかけは「農業委員会が率先して行動しよう」という農業委員からの声がけによるもので、農地の選定から米の収穫まで、すべて委員らで行った。
 収穫した米から米粉パンを作り、12月に行われた市農業祭にて、耕作放棄地対策の啓発チラシと共に来場者へ無料配布し、地域住民への周知を図った。
 同市農業委員会は「今回の取り組みを契機とし、これからは地区ごとに地元農業委員がリーダーとなって耕作放棄地対策を強化していきたい。それが少しでも地域農業の活性化や担い手の確保に繋がれば」と話す。

平成26年2月7日(全国農業新聞掲載)