”環境に配慮した農業”を提案(生駒市農業委員会)

貸与式での小紫雅史市長(左)と日産プリンス奈良販売株式会社の大谷進代表(右)
貸与式での小紫雅史市長(左)と日産プリンス奈良販売株式会社の大谷進代表(右)

 生駒市農業委員会(髙枝敏治会長)は、日産自動車(株)に「環境に配慮した農業の取り組み」を提案し、電気自動車「e-NV200」の活用モニターに選ばれた。2016年3月4日にe-NV200の貸与式が行われ、3年間無償で利用できることとなった。
 排気ガスを出さない電気自動車のメリットを生かし、月1回ほど行う農地パトロールで活用し、環境への負担を軽減するほか、有機栽培など栽培環境にこだわる農家にも排気ガスゼロによって配慮する内容が評価を受けた。
 導入を検討するにあたり、同市が「環境モデル都市」に選ばれ、充電設備など環境整備が進んでいることも後押しになったという。
 モニター車は最大1500㍗の電力を供給できるので、農作業で電動製品が使用できることもメリット。
 農業委員会が行う遊休農地解消活動などで、電気式の散水用ポンプや刈払い機などを使用し、環境への負担軽減やガソリンなどの化石燃料依存からの脱却を広くアピールしていく。
 同市農業委員会事務局長の平田勝久さんは「農業委員会で、電気自動車を用いた活動に取り組んでいる例はあまりないと思う。生駒市の特徴を生かして、環境に配慮した農業を普及・発展させていきたい。」と意気込む。

平成28年4月8日(全国農業新聞掲載)