奈良市農業委員会では、遊休農地解消に向けた啓発活動に力を入れている。
交通量や人通り、周辺の遊休農地の状況などから効果的なモデル圃場が選定され、8名の委員を中心に草刈、定植、収穫、整地だけでなく、啓発看板設置などで農地の有効利用をPRしている。
「台風でマルチが剥がれたり大変でしたが有効利用への啓発のため頑張りました」と会長は語る。
同圃場で収穫されたジャガイモは地域のイベントでフライドポテトとして振舞われ好評を博した。大根やもち米も、12月1日(土)に開催されるJAならけん柏木支店ふれあい感謝祭にて配布される予定だ。
モデル圃場は推進委員の橋渡しで地域の大規模農家へ集積される見込み。また営農組合の立ち上げ等、継続的活動に向けた将来を展望する。
イベント啓発などに県農業会議が実施する遊休農地解消活動支援助成金が活用されている。
(平成30年11月9日 全国農業新聞)