「たんぼの楽耕(がっこう)」~利便性を活かした荒廃農地の活性方法~(河合町農業委員会)

今年で実施6年目を迎えた「たんぼの楽耕」

今年で実施6年目を迎えた「たんぼの楽耕」

 河合町農業委員会では、農業者の高齢化や後継者不足により増加する荒廃農地を有効活用した事業「たんぼの楽耕(がっこう)」を2015年度から取り組んでいる。
 この事業は、ニュータウンの都市住民や新規就農希望者などを対象に、米作りや野菜栽培の植え付けから収穫までの農業体験を参加者との共同作業により実施するもので、一年を通じて月2~3回程度の農作業を行う。
  6月には昔ながらの手植えで「ヒノヒカリ」の苗を丁寧に植えて、10月中旬に稲刈りを行う予定となっている。8月には猛暑の中、ネギの植付作業を行ったほか、草刈り作業など収穫に向けた管理作業を期間中行っている。
 農業委員や農地利用最適化推進委員、経験豊かな地元農家らが指導を行うため、初めて参加される方でも安心して農作業を体験することが出来るという。
 この事業を通じて、これまで約65アールの荒廃農地を解消し、新規就農を希望する参加者に約43アールの農地を貸付した。「引き続き、地域に残された荒廃農地の解消と発生防止に努めながら、新規就農者の参入を促進していきます」と担当者は意気込みを語る。

(令和2年9月4日 全国農業新聞)


サツマイモの収穫風景

ネギの管理作業を行う参加者ら

ジャガイモの収穫風景

解消された遊休農地