明日香から届ける有機農産物

農の雇用で元気な農業者が育っています

「『明日香といえばオーガニック』と
いってもらえるまで頑張ります」と樽井さん
「『明日香といえばオーガニック』といってもらえるまで頑張ります」と樽井さん

 「有機栽培する安心・安全な農産物をたくさんの消費者に届けたい」とサラリーマンから転身し、明日香村で就農した樽井一樹さん(38)。地元農家や農委会の協力により、約60アールの農地で有機農業を実践している。
 就農当初は、経験不足等から思うような栽培が出来ないなど、悔しい思いをたくさんしたという。悔しさをバネに現在、年間70~80種類の野菜や古代米を栽培し、東京のレストランなどへの販路も広がった。
 また、有機農業を実践する新規就農者と消費者をつなぐ場所を提供しようと、樽井さんを代表にメンバー9人で生産者グループ「明日香ビオマルシェ」を昨年立ち上げ、朝市を村内で毎週金曜日に開催している。
 同村農委会の中川貴雄主査は「新規就農の成功例であり、これからの若い人たちのリーダーになってほしい」と期待を寄せる。

平成27年2月1週号