地域の担い手として奮闘中

農の雇用で元気な農業者が育っています

「研修では何事も作業効率を意識することの
大切さを教えてもらいました」と谷さん。
「研修では何事も作業効率を意識することの
大切さを教えてもらいました」と谷さん。

 「就農してからも毎日が勉強ですが、経営ノウハウなど農業法人での幅広い研修が非常に役立っています」と話すのは、明日香村の新規就農者・谷由章さん(37)。
 宇陀市の(有)山口農園(山口武代表取締役)で、「農の雇用事業」第1期生として平成21年4月から約1年間、有機野菜の栽培技術などの研修を重ね、平成23年4月に独立就農した。
 同社は、当初から「農の雇用事業」に取り組むほか、これまでも農業を志す若者を受け入れ、研修終了後は県内外に数多くの新規就農者を輩出している。県外出身の谷さんも「独立就農したかったので、山口農園に飛び込みました」と振り返る。
 現在は、農地約50アールでホウレン草、水菜、小松菜などの軟弱野菜を栽培するほか、「大和まな」など奈良の伝統野菜にこだわって栽培し、直売所やレストランの利用者などから好評を得ている。
 また、農園「ゆめの木ふぁーむ」の名前の由来について「友人に昔から夢の話ばかりして”ゆめの木さん”と呼ばれていたので…」と谷さん。「今後は、遊休地を活用した規模拡大や農産物加工に取り組んでいきたい」と夢はふくらむ。

平成24年12月1週号