農地の大切さを訴える「桜島大根」で遊休農地解消をアピール(大淀町農業委員会)

解消した農地に「桜島大根」の種まきをする農業委員
解消した農地に「桜島大根」の種まきをする農業委員

 大淀町農業委員会(上尾年雄会長)では、地域住民に農地の大切さを理解してもらおうと、今年度より町内の遊休農地を活用し「桜島大根」の植え付けを行っている。
 同農業委員会ではこれまで「委員会で何か新たな活動に取り組もう」と委員間での話し合いが行われてきた。特に町内で年々増加する遊休農地は大きな課題で、歯止めをかけるための取り組みが必要となっていた。
 鹿児島県への視察研修などを行い、取り組み内容を検討し、世界最大種の「桜島大根」を植え付けすることに決まった。
 今年8月より、町内約7アールの遊休農地にて草刈りや耕起、種まきなどを全て農業委員の手で行った。順調に育てば、来年1月頃に収穫予定となっている。
 上尾会長は「こうした活動を広く理解してもらうことで、他の地域にある遊休農地の解消にもつながってほしい」と話す。

平成26年11月14日(全国農業新聞掲載)