消費者と交流する茶摘みイベントを企画

農の雇用で元気な農業者が育っています

「自慢のお茶を味わって」と笑顔で話す道面さん。
「自慢のお茶を味わって」と笑顔で話す道面さん。

 「有機栽培にこだわった安心安全のお茶を一人でも多くの消費者に届けたい」と話すのは、奈良市の月ヶ瀬健康茶園(岩田文明(ふみあき)代表)に勤務する入社3年目の道免(どうめん)洋子さん(33)。
 有機緑茶や有機紅茶を栽培する同園のお茶の味に惚れ、以前から購入していたところ、求人募集を知り、「自分自身もお茶栽培に関わりたい」と2011年4月に転職した。
 有機茶の栽培や加工には手間暇がかかるため、研修中は有機栽培の農作業に苦労したという。「安心安全なものを消費者の口に届けたいとの思いがより強くなりました」と道免さん。
 現在、農作業や産直発送業務の担当を受け持つほか、消費者を対象とした茶摘み体験イベントなども企画する。昨年、初めて企画したイベントには、約80人の消費者らを集めることに成功した。
 岩田代表は「農の雇用事業を活用して研修できて良かった。今では同園で欠かせない存在になっています」と信頼を寄せる。

平成25年9月1週号