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活動の様子 奈良県農業会議

「純大和郡山産の純米酒づくりを目指して」
〜農業委員会が遊休農地で酒米の試験栽培〜(大和郡山市農業委員会)

農業委員による酒米山田錦の収穫作業

 

大和郡山市農業委員会(飯田喜代視(きよみ)会長)では、純大和郡山産にこだわった純米酒づくりを目指し、平成24年度に約26アールの遊休農地を活用し、酒米「山田錦」の試験栽培に取り組んだ。

大和郡山市における遊休農地の現状は、農家の高齢化や経営規模の縮小、兼業化、相続による非農家の農地所有の増加などの理由で、年々増加している。平成24年度の農業委員会が行った調査では、33ヘクタール余りの遊休農地が確認された。うち新規で7ヘクタールの遊休農地が確認された。23年度より5ヘクタール余りの面積が再生利用されているにも関わらず、それ以上の面積が新たに発生していることになる。

農業委員会が、自ら解消活動に携わることが出来ないか、検討が始まった。「農業委員が自ら汗をかいて解消に取り組まないと、周りの農家に伝わらない」との強い思いのもとで、様々な議論が交わされた。特産品の開発と販売ルートの確保について検討が進み、候補に挙がったのが純大和郡山産の純米酒づくりであった。日本酒は、国内消費は減少しているものの、海外では健康食として需要が拡大していることも要因の一つとなった。

遊休農地の草刈り作業は、農業会議が農業委員会の解消活動を支援するため取り組む「遊休農地解消活動支援助成事業」を活用し、農業委員自らが行った。

また、市内酒造会社との交渉をはじめ、商品の販売を進めるため、市内イオングループ店舗と酒造会社との橋渡しを農業委員会が行った。

「これらの活動を通じて、地域農業者への遊休農地の再生利用への啓発活動、市の新たな特産品の開発、地産地消への貢献など多くの成果が得られた」と飯田会長は話す。

純米酒「こをろこをろ」と名付けられたこの日本酒は、イオンモール大和郡山や市内の酒販店での販売や、レストランなどで提供されている。

 

平成25年10月25日 全国農業新聞掲載

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